オトナに憧れた不良少年だった頃、喫茶店で珈琲を飲むこと
にも憧れ、高校1年生の頃地元で開店したばかりの喫茶店に
行き始めたのは今から45年以上前のことでした。その後は
高校の授業をサボッて学校からちょっと離れた場所にあった
喫茶店に入り浸ったりして、若かった頃からおらは喫茶店で
珈琲を飲む習慣を身につけてしまったのでした。
そんなおらは高校を卒業し大学生になったのですが、現役で
大学に入学できず予備校に通っていた友人が出入りしていた
ある街の喫茶店に行き始めたのでした。しかし、そのお店を
経営していた御夫婦は2年ちょっとで奥様のオメデタにより
お店を辞めることになってしまい、今から42年前のある日、
チェックのシャツにオーバーオール姿の女性が業者と思しき
男性とともに閉店間近のそのお店にやって来たのでした。
そして、その女性がお店の新しい経営者になり、おらはその
お店に居残るような感じで通い続けたのですが、その当時は
勤め人だった御主人にもとても親切にしていただき、今日に
至る42年間の歴史が始まったのでした。それはおらが大学
3年だった昭和55年(1980年)の初秋のことでした。
開店当時は若かったおらや常連のお客さん達が閉店までお店
に居て御夫婦と夕食をともにしたり、お休みの日にはBBQ
やスキーをしに行ったりしておりましたが、その後は御夫婦
のお住まいで夕食を御馳走になったりという具合で、オフの
日にも楽しい時間を過ごさせていただきました。ちなみに、
パソコンが普及し始めた頃には、お住まいでのパソコン教室
は夕食を御馳走になってからというのがパターンでした。
また、小ぢんまりとしたお店はU字型のカウンターの中央に
厨房がある造りでお客さん同士が向かい合うカタチになって
いることから、厨房にいる御夫婦を仲介にしてお客さん同士
が話しあうことも多く、沢山のお客さん達と知り合いになり
いろいろなことを知ったりする有意義な時間を過ごすことが
できたのでした。
御夫婦は以前に小型犬(パピヨン)を飼っていたことがあり、
お店にはワンコ連れのお客さんも多く、のちにおらがチワワ
のキューちゃんを家族の一員にすることになったのも御夫婦
からあれこれと親切なアドバイスを頂いたからでした。
(何やかんやでウチのキューちゃんも15歳になりました。)
そんなこんな?で楽しかった42年の月日はあっという間に
過ぎ去ってしまい、お店はこの年末をもって閉店することに
なり、おらにとっては人生の3分の1を過ごした場所がなく
なってしまうことに一抹の寂しさを感じたりするのですが、
御夫婦には永年にわたる御厚意に心から感謝するとともに、
この喫茶店で知り合いになることができた皆さまともども
これからもお元気でお過ごしいただけたらと思う次第です。
ということで、例によって画像です。
画像その壱~この珈琲を何杯いただいたのでしょう?

画像その弐~大好きだったカレーとゆでたまごです。

画像その参~ワンコ用の別館?と3歳のQ太です。